お給料はどういう風にもらっているの?
今回はモデルのお給料システムについてご紹介します。
実際モデルになるにあたってお金は非常に大切な問題。
そして、モデル事務所や他のモデルさんにもなかなか聞きづらいですよね。
- 事務所からどうやって給料をもらうの?
- 事務所と契約しようと思うけど、お給料のことはどうやって聞けばいい?
と悩んでいる方はぜひ読んでみてください。
この記事を書いている私は、元々プロのモデルとして活動していました。
- プロのモデルとして約10年間活動
- 日本モデルエージェンシー協会のモデル事務所に所属していた
- 現在は芸能事務所で新人モデルの指導を行う
モデルになりたいと思った10代。誰もモデルになる方法を教えてくれる人はいませんでした。
色々失敗しながら、何とかプロのモデルとして活動できるようになりました。
自分がモデルを始める時にこれを知っていたら、もっと苦労せず活動できたなぁ…
と思ったことを素直にまとめたブログです。
モデルには3パターンの給料システムがある
モデル事務所によって、3パターンの給料システムがあります。
- 月給制(定額報酬制)
- 月給制+歩合制
- 完全歩合制
の3パターンです。
少し難しそう…
と思ったかもしれませんが実際はすごく簡単です。覚えておいて損はないです!
それぞれ詳しくご紹介します。
月給制(定額報酬制)
毎月決まった額を所属事務所からいただく契約です。特に、大手芸能事務所の新人モデルさんは月給制からスタートする子が多いように思います。
一概には言えませんがだいたい
5~10万円くらいでスタートする子が多い印象・・・
もちろん、もっと少ないor多い場合もありますが、このくらいの金額でスタートする子が多いです。
モデル事務所によっては、家賃や生活費は別で支給してくれることもありますし、モデル事務所の契約によって様々です。
特に、地方から出てきて一人暮らしをする場合などは、そのあたりもチェックしておくのが重要です。
月給制+歩合制
「毎月固定で〇〇円+仕事量によってプラス△△円」
というお給料システムです。
例えば
毎月固定で5万円+今月はCMが2本決まったので+7万円=合計12万円
みたいな感じで給料が決まります。
歩合制の割合は、モデル事務所によって本当にバラバラなので、所属事務所がこのシステムをとる場合は、入る前にしっかり聞いておくことが大切です。
完全歩合制
完全歩合制とは仕事をとってきた分だけお給料がもらえるシステムです。
言わば、完全出来高制。
大手芸能事務所の一部を除く、ほとんどのモデル事務所がこのシステムをとっています。
1か月間、オーディションに受からず、撮影も無ければ、その月のお給料は0円。
一方で、
CMオーディション3本合格、広告の仕事が2本。合計で1か月100万円
みたいな感じです。
仕事が無い月は苦しいけど、一攫千金も夢じゃない!大きい仕事を取れば、それだけで数か月暮らせちゃうことも!!
やりがいを感じられるシステムですね。
ここで注意しておきたいのが自分と所属事務所のギャラの取り分。
「ギャラ」というワード。テレビで芸能人が話しているのを聞いたことがあるかもしれません。
簡単に言えば「一つの仕事に対する報酬額」のこと。
例えば、仕事が1本決まって、ギャラが10万円だったとしましょう。
この10万円は、まるまる自分に入ってくるのではなく、所属事務所に何%か引かれます。
自分70%:事務所30%の契約=自分に入ってくるのは7万円
自分60%:事務所40%で契約=自分に入ってくるのは6万円
といった割合になります。
完全歩合制のモデル事務所の場合は、ギャラの割合を契約前に必ず確認しておきましょう。
事務所と契約する前に必ず確認しておきたいこと4つ
モデル事務所と契約する前に必ず確認しておきたいことがあります。
- 給料制度はどうなっているか
- 完全歩合制の場合、割合はどうなっているのか
- 所属費はかかるのか
- レッスン代など、他にかかる費用はあるのか
後でトラブルになる方が大変なので、はじめに聞いておくのが大切です。
逆にこの4点について、あいまいにしてきたり、ごまかしてきたりするようなモデル事務所は、所属を避けた方がいいです。
本当は毎月何百万も稼いでいるのに、テキトーな契約してしまって、毎月数万円しかもらえてない・・・と嘆くモデルさんや女優さんもいます。
ひどいと何か月も無給料という場合も。
プロのモデルとしてきちんとお給料をいただくために、契約時にしっかりと確認することです。
給料システムはどれ?
これは最初にご紹介した、
- 月給制(定額報酬制)
- 月給制+歩合制
- 完全歩合制
のどれに当たるのかということです。完全歩合制がほとんどだと思いますが、必ず確認が必要です。
完全歩合制の場合、割合はどうなってる?
完全歩合制の場合、自分と所属事務所のギャラの割合はモデル事務所によって違います。
大体の一般的なモデル事務所のギャラの割合は
自分:事務所
70%:30%
60%:40%
くらいがベースだと思います。まれに50:50くらいの時もあります。
自分の割合が50%を切る場合は少なすぎる印象です・・・
契約時に、何%ずつなのか配分を確認するといいでしょう。
所属費はかかる?
モデル事務所によっては毎月、「所属費」というのがかかる場合があります。
そのモデル事務所に所属するための費用です。
例えば所属費を月1万円支払わなければならない場合、お給料から1万円が自動的にひかれるということになります。
年間で見ると12万円。けっこうな額ですよね。
所属費がかかるのか、かからないのか、事前の確認をおすすめします。
レッスン代など、他にかかる費用はある?
モデル事務所によっては、独自でポージングやウォーキングのレッスンを行っている場合があります。レッスン費用が月に5000円など、お給料から自動的に引かれる可能性があります。
多いとレッスン費だけで数万円という事務所も。
他には営業費や、コンポジット費(コンポジットについては以下の記事をご覧ください)等で費用を引かれる場合があります。
お給料システムを確認する際に、他にかかる費用がないか確認しましょう。
まとめ
今回はモデルのお給料システムについてご紹介しました。
少し難しかったかもしれませんが、お給料はプロのモデルとして活動していく上で、非常に大切なポイントです。
お給料でトラブルになってしまい、泣く泣くモデルをやめた子もいます・・・
それぐらい重要なこと。
後で大きなトラブルになることもありますので、気になる点があれば、すぐに所属事務所に確認するといいですよ。
このページがあなたの夢のお役に立てたらうれしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。