ということで、このブログの作者であるヤマグチネコ(@yamanekoblog)がプロのモデルになるまでをご紹介します。
- モデル歴10年
- 日本モデルエージェンシー協会のモデル事務所に所属していた
- 現在は芸能事務所で新人モデルの指導を行う
モデルになりたいと思った10代。誰もモデルになる方法を教えてくれる人はいませんでした。
色々失敗しながらプロのモデルとして活動できるようになりましたが、自分がモデルを始める時に知っていたら、もっと苦労せず活動できたなぁ…
と思ったことを素直にまとめたブログです。
モデル事務所に応募する
高校生の私。放課後は友達とファミチキ食べてプリクラ撮ってるごく普通の女の子。
身長が急に15cm伸びたこともあり(!)時々遊びに行っていた原宿でスカウトを受けることも。
内心「え、まじで?これテレビで聞くやつー!」とウキウキ。
でも調べると何の仕事してるのか分からない事務所だったり、高額の費用を請求されるとネットに書かれてる事務所だったりして。
今思えば、誰にでも声かける悪徳事務所でした。
「モデルになりたいなぁ…」とひそかにと思いつつも、応募して落ちたら恥ずかしいなぁなんて考えてました。
ある時、
結局変な事務所にしかスカウトされないんだったら、自分で送ったほうが良くない!?
と思い立ち履歴書をカキカキ。
合計モデル事務所5社に送りました。だいたい所属者が30名ほどの事務所。
- 私と似ている雰囲気の子がいる事務所
- 好きなモデルさんがいる事務所
- 怪しい仕事をしてなさそうな事務所
で選びました。
「芸能界は怖いところ」と思い込んでたので、大手事務所は怖くて送りませんでした。今思えば送るだけ送ってみても良かったのかも。
芸能・モデル事務所へ送る応募書類については「モデル事務所に応募書類を送る時のポイント」で詳しくまとめています。
親の同意を得る
未成年だったので、親の同意が必要だと判明。
どきどきしながらお母さんに「モデルになりたい。モデル事務所に応募したい」と打ち明けたところ、「好きなようにしていいよ~」とあっさりOK。
人によってはここがかなり難しいところですよね。親としても、芸能界に子どもを入れることは大変な不安があるはず。
だからこそ、「モデルになりたい!」という真剣な思いを話すことが大事じゃないかなと思います。
モデルになりたい子の相談を受けていて感じたことを「芸能界に反対する親を説得する5つのポイント」で詳しくまとめているので、親の説得に困っている人はぜひ参考にしてみてください。
応募写真を撮る
親のOKが出たので次は応募写真。
どこで撮ったらいいのかも分からなかったので、とりあえず家の中で母親に撮ってもらいました。
真っ暗で顔が全然分からず…そしてピンボケ。母親あるある。
家の外で撮るとそこそこいい感じに。何も加工せずそのまま送りました。
写真館で撮れる方はもちろん写真館でOK!ですが、無理して撮る必要はありません。
背景がシンプルな場所で、家族や友達に撮ってもらえばOK。
あなたの素敵な笑顔を引き出せる相手に撮ってもらうといいですよ♡
モデル事務所で面接
書類を送った5社のうち、連絡がきたのは3社。
「自分らしい服装で面接に来てください」と直接電話がかかってきました。
自分らしい服装・・・?
うーん。難しい。全くおしゃれでは無かったので、自分らしい服装というのは非常に困りました。そもそも自分らしい服装なんて考えたこと無かったです。
結論は、
迷ったら「白Tにデニム」
が定番でいいと思います。デニムもストレートかスキニーのシンプルなもの。
どんなに自分らしくてもマキシのゆるゆるワンピとかはやめた方がいいです。
モデル事務所は、面接でスタイルも見るので、自分らしさ+スタイルの分かる服装がいいと思いますよ。
早い事務所は送った次の日に連絡が来ました。翌日に面接。送ってたった2日で面接まで!
早くてびびりました。はじめての面接。どきどき・・・
- どんな仕事がしたいか
- 好きなモデルは
- 学校はどのくらい休める?(学生だったので)
- 大変な仕事だけど頑張れる?
だいたいどこの事務所も同じような内容でした。私は学校を休みたくなかったので、「出来れば学校は休みたくない」と素直に答えました。
もし学校の許可が必要な場合は、ちゃんと学校に申請をしておくのも大切。後から出来ないって言われたら泣けますね。
最後の「大変な仕事だけど頑張れる?」という質問は、「責任を持って仕事を頑張れるか」ということです。仕事を途中で投げ出すことはたくさんの人に迷惑をかけます。
きっと怒られることもあるし、泣くことも嫌になることもあります。
それでも
「覚悟を持って、仕事が出来るか」
がとっても大切。
10年間のモデル生活を経て感じた「プロのモデルになれる条件-内面篇-」をまとめましたので、モデルにとって大切な心構えを知りたい方はせひ参考にしてみてください。
事務所に所属後
所属後は
- 宣材写真撮り
- ブック用の作品写真撮り
- 編集部やキャスティング会社へのあいさつ回り
- ウォーキングレッスン
- オーディション
と、学校に通いながら目まぐるしい日々がスタート。
事務所もアドバイスはしてくれましたが、自分で経験しながらという感じだったので、この時期はとにかく必死。
初めての宣材写真撮影
事務所に入ってすぐに「髪を切ってきて」と社長から言われ、指定された美容室でばっさりショートヘアに。初めての表参道の美容室でした。どきどきしたなぁ。
そして宣材写真撮影。
初めてのカメラマンさん。初めてのヘアメイクさん。初めてのスタイリストさん。
これが撮影ってやつかぁ…と感動!
…するヒマも無く、あっという間にカメラの前に立たされました。
ガチガチに緊張してロボットのよう。絶対撮影チームも困ってましたね。
今はみんな写真に撮られ慣れてますよね。新人モデルの子もポージングが上手だなーと驚かされます。
ポージングの練習については、普段の新人レッスンでも教えている「モデルポージングの勉強法-お金をかけずに学ぶ方法-」で詳しくまとめましたので、ポージングの練習方法を知りたい方はせひ参考にしてみてください。
初めてのお仕事
初めてのお仕事はオーディションで合格したCMのお仕事でした。
事務所のマネージャーから「合格したよ」というメールが来たときは、本当に飛び上がるほど嬉しかった。
オーディションって「何十本、何百本と受けてやっと1本合格する」というような本当に狭き門なのです。
1本落ちたくらいでへこんでたら身が持ちません。1本1本勝負かけて準備しても落ちる時は落ちる。
初めてのCMの現場は50人近くのスタッフさんがいました。映像系のお仕事は大人数のスタッフさんで現場は動きます。こんな人数の前でカメラに立つなんて…
一瞬だけ映るチョイ役でしたが、テレビで見た時は嬉しかった!親も喜んでました。
こうして無事モデルとしてスタートすることができたのです。
オーディションを受ける時のコツは「モデルの仕事をGETする方法-モデルに一番大切なのは”営業力”-」で詳しくご紹介しています。
モデルとしてのスタートを切って
無事モデルとしてスタートしたヤマグチネコ。
その後はオーディションと撮影を交互に繰り返す日々。落ちて落ちて落ちて落ちてたまーに受かる。
途中で太ってしまった時期があり、事務所で「あと3kg減らしてから来て」とブックを突き返されたことも。つらかったですね。でも厳しい世界は承知の上。
厳しくも温かい事務所に育てていただき、ガチガチのロボットモデルだった私も約10年間モデルとして活動できました。
新人時代、芸能界で活躍されている先輩に言われた言葉が今も支えになっています。
“芸能の道は 緩い坂道をひたすらに上り続けているようなものだ
「もうこの辺で大丈夫だろう」と思ったところから下りはじめる
だから 私たちは 明日の自分のために
今日も前を向いて 緩い坂道を上り続けていくんだよ”
目の前の山をコツコツと登り続ければ、少しずつでも未来は開けてくる
このページが夢のお役に立てたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。